しゃもじのこ 杓文字の子

しゃもじのこ(杓文字の子)

釜[かま]や飯櫃[おひつ]から直接ごはんを杓文字[しゃもじ]ですくってばくばく食べるような、下卑た食べ方をすると子供として生まれて来る――と注意される際のことばのなかに出て来るもの。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「しゃもじから食うと、しゃもじの子が出来る」など、注意するに際して直接的に結びつけて語られるものなので、それ以上の具体的にどんなものなのかについての言及はほぼありません。

食事の仕方の無作法をいましめることばのなかに見られるもので、「おたまのこ」や「どんぶりのこ」など、この系統は他のものもほぼ似た構造になってます。

和漢百魅缶│2024.12.11
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