しゅつじんのはな 出陣の花

しゅつじんのはな(出陣の花)

戦の出陣の際に武家たちに飾られてた儀礼な立花で、「他家(たけ)を斬る」というところから「竹」が真[しん]として用いられると言われてたようです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『立花初心抄』には「出陣の花とは竹を立候」「他家をきるといふ心也」とあり、靫草[うつぼぐさ]、柏[かしわ]などを採り合わせることを示してます。

『立華秘伝書』には「主居に赤きものを忌」とあり、赤い花を加えることも忌まれてたようです。

『出陣之花之事』には「まりしてんのかしわ」や「まりしてんのうつぎ」、「まりしてんのじょうよう」のような教えも記されてます。「ちけん」なども戦に関する立花の伝。

和漢百魅缶│2024.10.02
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