人間たちの邪魔をする天魔の鬼のひとつ。修行中の人間を虫などに化けてべたべた触って来て、いらいらで集中を崩させます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『摩訶止観』などの仏典で「じみき」や「まらき」と共に説かれてるもの。「ついちょうき」とも読まれます。
「追」の字には正しくは、りっしん偏がついた漢字が用いられます。「つい」の字は「堆」の字で書かれたり、慢悵鬼(まんちょうき)とも称されたりもします。
厳島の三鬼尊も名称の由来はこの3種の魔で、三鬼の「追帳鬼」という名は「ついちょうき」の読みにあわせたものだと考えられます。
和漢百魅缶│2024.09.27
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