ひんここ

ひんここ

濃州の大矢田神社に伝わる人形あやつりのおどりに出て来る存在。

麦を育ててるひとたちで、麦を蒔いてる作業をしてるところに「おろち」が出現して全員を食べてしまいます。すると、「すさのお」が現われて退治をしてくれるというおはなしが展開されます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「ひんここ」は、特徴的なかおかたちの12体の人形たちの呼び名(ひんここ人形)にもなってますが、この農夫たち自体のことを示したことばではなく、踊るときのお囃子(ひんここ、ちゃいここ、ちゃいちゃいほーい)から来てる、踊り全体の呼び名です。

いっぽうで、北条秀司『奇祭風土記』には「貧しい神の子」などの意味で「貧子」など字が用いられるなどの談話も記されてます。

和漢百魅缶│2024.09.06
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