大阪の鴻池から奥州の沼にお嫁入りして来た「かっぱ」で、妹たちに手紙を持って行ってほしいと太郎次郎左衛門という男に頼みました。
太郎次郎左衛門が旅で困らないように、お米を1つぶ入れて箸でかきまぜると前日に使ったぶんの銭が出て来るというふしぎな巾着[きんちゃく]を貸してくれ、手紙を届けてくれたお礼としても、その巾着を譲ってくれました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『おばけ文庫 たたみ たたき』の「鴻池カッパ」のはなしに出て来るもの。山田野理夫が母から聞いたはなしだと記載されてます。
「鴻池」は、山のふもとにあるさびしい場所と表現されており、普通に「池」として表現されてるようです。
和漢百魅缶│2024.07.23
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