たき

たき

茶店の娘で、父の病が早く癒えるように信貴山に「はだし参り」の願掛けに通ってた鷹丸[たかまる]という若者に惚れ、遂には大蛇の身に変じてしまいました。

妻子のある鷹丸は、たきを振り払って逃げ、菅田の社の松の木に隠れます。すると松の木はものすごい大木になって鷹丸を助けてくれました。いっぽう、たきは池の水面に映った鷹丸を水に没したと思って身を投げ、そのまま水中に入って行ったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『おばけ文庫 たんたん ころりん』の「一本マツ」に出て来るもの。おはなしは和州の信貴山のあたりが舞台になってます。

和漢百魅缶│2024.07.22
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