何丈もあるかのような巨大な草鞋[わらじ]たちで、何百丈もあろうかと思われる何者かに賑やかに運ばれて、雪の道を進んでゆくのがときどき目にされることがあったといいます。
仁王たちに届けられるために運ばれてると言われており、運んでる者たちのすがたまでハッキリ目撃してしまうと「目がつぶれる」んだトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『東北怪談の旅』の「草鞋の怪」に書かれてるもの。出羽の大石田ちかくの街道が舞台になっており、そこで旅の商人が見たはなしとして描かれてます。
寺社の門の仁王に奉納される巨大な草鞋を題材にしたものだと考えられますが、未詳。
和漢百魅缶│2024.07.18
Design. Koorintei Hyousen 2024