風も何もない真夜中の海の上を、鉦[かね]を鳴らしながら棺[ひつぎ]を船のように浮かべて進んで行くという死者たち。
「遠い海の極楽」へと向かうために進んで行くのだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註 山田野理夫『おばけ文庫 よいさ よいさ』の「棺船」にあるもので、文平という漁師が冬の夜に見たというはなしが描かれてます。野理夫自身が新潟県の柏崎で聞き取りした話として書かれてます。
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