にぼしぬすみ 煮干盗

にぼしぬすみ(煮干盗)

越中の笠取峠を、大八車に煮干[にぼし]などをいっぱい積んで越そうとすると、車がまったく動かなくなってしまうことがたびたびありました。そういうときは道端に荷物の中から煮干をたっぷり投げ捨ててやると、ふしぎと車は何の苦も無く動きだしたんだソウナ。

近辺の川に住んでる「かぶそ」(かわうそ)たちが、煮干しを目的にして、これをやってたと語られてました。

和漢百魅缶│2024.06.24
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