じょうよできゅうそうのおんな 丈余で宮装の女

じょうよできゅうそうのおんな(丈余で宮装の女)

1丈あまりの背丈をした顔の大きな女の妖怪で、大きく口をひらいて鉄漿[おはぐろ]の歯をみせながら、にこにことわらいかけて来たりします。

たぬきがこれを見せて道を行くひとをびっくりさせてたトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「宮装」は御所や御殿で着るような衣裳のこと。石川鴻斎『夜窓鬼談』の「狸怪」という題のはなしで、薩摩藩の武士が東海道の小田原宿あたりでこれに遭遇したことが書かれてます。

和漢百魅缶│2024.06.02
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