マサルカオヤントネ

マサルカオヤントネ

春を過ぎたころのマサル(海辺ちかくの浜防風・浜麦などのたくさん生えた砂地の草叢)のことで、海を渡って来た疱瘡[ほうそう]などの伝染病をもたらす「パコルカムイ」の眷属たちがねぐらにしてる場所だと考えられてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
アイヌに伝わるもので、「ヤントネ」は「宿」の意味で、「マサルの上に宿をとる」という意味のことば。

「パコルカムイ」たちには、渡り鳥たちの要素が含まれてて、マサルのような場所が関係のある場所として結び付けられてるのはそのあたりから。

和漢百魅缶│2024.05.07
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