いくさに出陣する際におこなわれてたもので、庖丁[ほうちょう]を柄を右、刃尖を左、刃を戸外に向けて戸口に置き、それを左足を先に出してまたいで出陣するとよいとされてました。
帰陣して戻って来た際には、左右はおなじまま刃を戸内に向けた庖丁をおなじようにまたいで入ったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
武士の出陣の際の心得などに「庖丁こゆる事」などの見出しで見られたまじない。刃を向けておくことで自身が不在の館にわざわいが寄らないようにしてる、などと考えられてます。
和漢百魅缶│2024.04.20
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