むしもの 蒸物

むしもの(蒸物)

葬式の際に親類縁者の家から香典としてお赤飯をとどける地域で用いられてた、葬式の際のお赤飯をさした呼び方。

葬儀のお手伝いに来たひとや会葬者に精進おとしの食事などとして出されます。「むしもの」としてのお赤飯には「ごましお」や「南天の葉っぱ」を添えて出すのはよくないものだとされてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
相州で呼ばれてたもので、同様の習俗は各地にみられました。昭和20年代以後は「蒸物代」と称して金銭でのやりとりに変わっていったようです。

和漢百魅缶│2024.04.18
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