やまほととぎす

やまほととぎす

和歌の古註にある五七五七七のうちの「第二の句」の七音のことで「夏の句」や「礼の歌」と称されます。

第二句は、南・赤・夏に属しており、他の句より強くなってしまうと作者に怪喪[かいそう]やわざわいを呼んでしまい、よくないとされます。そのため、ひとを呪詛する歌は第二句にたましいをこめてつくると効果が高いとも説かれてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。神は「ひるこ」仏は「ほうしょうにょらい」をまつるとよいとされます。

「やまほととぎす」の呼称は同書の項目中にある歌「おしなべて夏の景色は知られけり山ほととぎすまだも来鳴かず」から。

和漢百魅缶│2024.04.02
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