ゆかんのみず 湯灌水

ゆかんのみず(湯灌水)

死人を洗ってやったあとの水は、河川や溝に捨ててはいけないとされてており、必ず日の当たらない竹やぶや畑の地面、あるいは死人を寝かせていた部屋のの床下など、決まった場所に捨てられてました。

川などに流してしまって、獣がなめたり飲んだりしてしまうと、その死人は成仏することが出来なくなってしまうと考えられてました。

越中婦負郡などでは、キチンと捨てられなかった水を川獺[かわうそ]がなめてしまい、成仏できなくなってしまった女の霊が、残した子供のもとへ出て悲しんだはなしなどが見られます。

和漢百魅缶│2024.03.15
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