からごのみず 空子の水

からごのみず(空子の水)

炊きあがったごはんを飯櫃[おひつ]に移したら、すぐ釜[かま]に水を入れないと、出産が「から子」になる(破水[はすい]が起こって、ひどい難産で苦しむ)と語られてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「からご」は「からっこ」などとも。「ごはんを炊いたあとの釜にはただちに水を入れろ」という教えのために語られてた俗信で、各地にみられます。

「釜に米を入れるときは先に水を入れておけ」あるいは「鍋に小豆を入れるときは先に水を入れておけ」という教えにこれが結びついてる地域もみられます。

はしゃぎごのみず」などは同じもの。

和漢百魅缶│2024.03.02
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