えんま 閻魔

えんま(閻魔)

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、ほとけさまの使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。

その関係から、墓場で「かまきり」を見るのは誰か死ぬ者がでる前兆だと語られてもいました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
阿州などで呼ばれてるもので、「えんまはん」「えんまさん」とも。かまを振る様子が「えんまさまみたいに怒ってる」ようだからと語られてたそうです。「ほとけんま」などは隣接するもの。

仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。

和漢百魅缶│2024.02.28
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