くしのみね 櫛の峰

くしのみね(櫛の峰)

髪をととのえるときに、櫛[くし]の歯ではない側をつかって髪型をつくったり髪を流したり叩いたりすることは死を呼ぶ、縁起がわるいことだと忌まれてました。

武家での故実として、討ち取った首級の髪を結うときの仕上げの工程に、櫛の峰をつかうことから、忌まれるようになったとされます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『大諸礼集』曰
「首のかみ結う事 はじめより水を付け右よりくしをつかいそめ くしのみねにてたてて もとゆい(元結)をくしにて四つたたきて結いおさむるなり さればただの時くしのみねをかみにあつべからず」

和漢百魅缶│2024.02.24
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