さかやのきつね 酒屋の狐

さかやのきつね(酒屋の狐)

ひとの真似っこをする狐[きつね]のこと。

☆ 莱莉垣桜文 附註
子供の輪のなかで誰かが他人の真似っこをしたり、したがったりしたときに発せられてた「ひとまねこまね、酒屋の狐、粕くれて追い出せ」「ひとまねこまね、酒屋の狐、穴ほって落とせ」「ひとまねこまね、酒屋の狐、わら三把もってこい、けつ真っ赤に焼いてやる」などなどのことばに見られるもの。

これら酒屋の狐ということばを含む文句は、各地にいろいろにかたちを持たされて広く分布してたようです。

粕[かす]は酒粕[さけかす]のこと、「酒の粕くれて、追い出せ追い出せ」と囃されてる地域も多くあります。

和漢百魅缶│2024.02.12
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