れいゆうほうこう 黎莠蓬蒿

れいゆうほうこう(黎莠蓬蒿)

大群の雑草たちで、孟春(春のはじまり・正月)におこなわれるべきことがなされてないと、にょきにょきと生えて来て、米や麦を阻害して収獲出来なくしてしまうと考えられてました。

「黎莠」は「ねこじゃらし」などのような雑草たち、「蓬蒿」は「よもぎ」などのこと。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『淮南子』時則訓には「黎莠蓬蒿並興」などとあり、春令のおこない・おまつりが時則にあってないとにょきにょき生えて来て、田畑が機能しなくしてしまうことが示されてます。

「莠」の字は悪いもの・害するものという意味合いが持たされてもいる字です。

和漢百魅缶│2024.01.12
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