備中の乙島につたわるもの。むかし大変な大金持ちな長者がおり、自分の貯め込んだ大判小判を甕[かめ]に入れて地面に埋めたのですが、直後に屋敷が燃えてしまい長者も亡くなってしまいました。
その後、青入道が出没するようになったので、「埋めた金を他人が掘り出すかも知れないと信じ込んで、あの金持ちが化けて出てるんだろう」ということになり、お厨子[ずし]を建てて、丁寧にとむらってもらったところ、青入道はすがたを現わさなくなったトサ。
和漢百魅缶│2024.01.04
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