かんたい 鸛胎

かんたい(鸛胎)

鸛[かん]のたまごの中にある生まれる前の「ひな」で、ふしぎな薬の材料になるという言い伝えがあります。

たまごから採り出し、月の下にさらしながら、30日のあいだ天雄を加えたものを丸薬にするんだそうで、それを服用すれば、1日で千里も移動することが出来るようになるんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『太平御覧』羽族部鸛雀 曰
「淮南萬畢術曰 天雄鸛胎 日行千里」
「取鸛鳥胎 於月中暴 一日一増天雄 一月用三十天雄 而并治為丸 大如梧子 欲行呑一丸 得騰蛇膽和大良 去天雄乃膳独 即行千里」

天雄[てんゆう]は、とりかぶとの細い根のことで漢方薬の一ッ。騰蛇[とうだ](大蛇)の膽[きも]を丸薬に添加するのも良いとされてます。

和漢百魅缶│2023.12.24
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