たくぼくのう 啄木脳

たくぼくのう(啄木脳)

きつつきの仲間の「のうみそ」で、ふしぎな薬の材料になるという言い伝えがあります。

3月3日に捕獲して1年のあいだ丹砂と大青を餌に与えて育ててから、これを摘出して雄黄と混ぜてつくった丸薬を10粒つくり、毎朝それをひと粒ずつ東を向きながら服用しきると、感情によって変形することが出来るようになるんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『俊霊機要』に記述があるものだそうで、怒ると神鬼のようになり、喜んでると常人のように変形すると説かれてます。

『本草綱目』啄木鳥 曰
「魯至剛俊霊機要云 三月三日取啄木 以丹砂大青拌肉餌之 一年取脳 和雄黄半銭作十丸 毎日向東水服一丸 久能変形 怒則如神鬼 喜則常人也」

変わるのは顔(表情)だけとも解釈されてますが、具体的にどう「変形」するのかは少しワカラナイ部分でもあります。

和漢百魅缶│2023.12.23
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