意思を持った生きてる鳥居。林のなかで生まれたといい、ぐねぐねと曲がりくねったりもします。
☆ 莱莉垣桜文 附註
天保の改革のころの江戸の町奉行・鳥居耀蔵(とりいようぞう。鳥居甲斐守忠耀)のことをさしたもの。落首などにみられる表現。
「金毘羅へ生きた鳥居を奉納し」
「しもじもの長い願ひが成就して金毘羅様へ鳥居おさまる」
「村肝の心ゆがまば守るてふ神の鳥居も甲斐あらなくに」
「こんぴら」と結びつけられてることが多いのは、水野越前守忠邦による改革失敗後、鳥居甲斐守が丸亀の京極家へお預けになり牢に入れられたことを詠み込んだもの。「林」は実父が林述斎であることに拠ります。
和漢百魅缶│2023.11.23
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