きんせんがん 金銭眼

きんせんがん(金銭眼)

方孔(しかくいあな)のあいた銭[ぜに]のかたちのつくりもので、神前や香壇などに設置されてて、そのあなに向かって離れた位置から銭を投げてスポッと通りぬけることが出来ると子宝にさずかるという願掛けに用いられてます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
寺廟の縁日(廟会)のときにはこれが設けられて、おおくの善男善女が銅銭を投げる光景がむかしは漢土には多かったそうです。

お産に際して産婦さんに対して銅銭を贈ったりする風習などもあり、あなのあいた銭は出産についての俗信とからんでくることが多々あったようです。

和漢百魅缶│2023.11.15
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