したべのつかい 黄泉の使い

したべのつかい(黄泉の使い)

したべ(よみの国)からやって来ると考えられてた使いの者、番人・役人のような存在。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『万葉集』の歌にみられることばで「之多敝乃使」と発音のみで記載されてます。「したべ」(下辺)であろうという点から、「黄泉」の使いであると解釈されて来ました。

『万葉集』巻5 曰
「わかければみちゆきしらじまひはせむしたべの使負ひてとほらせ」
佐々木信綱・今井福治郎『万葉集神事語彙解』曰
「稚ければ道行き知らじ幣は為む之多敝乃使[したべのつかひ]負ひて通らせ」

和漢百魅缶│2023.11.14
Design. Koorintei Hyousen 2023