のみのふね 蚤の舟

のみのふね(蚤の舟)

6月1日におこなわれる行事に用いられてたもので、前の日に茎ごと採って来た「うまのすかんぽ」の実をいくつも寝床のしたに敷いておいて、朝にそれを掃き集めて川に流しました。

蚤[のみ]たちをこれに乗せて川に流してしまうことで、蚤などの害虫が発生することを抑えると考えられてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
陸前や陸中などでおこなわれてた「むけのついたち」の行事のなかに見られたもの。「うまのすかんぽ」は「ぎしぎし」(羊蹄)のことで、陸中などでは「まっこすかっぱ」とも発音されます。

和漢百魅缶│2023.10.20
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