ふくたろう 福太郎

ふくたろう(福太郎)

箱に入れられてたという川太郎[かわたろう]の「みいら」で、水難や疱瘡[ほうそう]麻疹[はしか]からひとびとをまもって来るとされてたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『甲子夜話』(巻65)などに記録されてるもので、相州金沢村の重右衛門という漁師の家に箱におさめられた状態で伝わって来たとされる河童。

享和元年(1801)に重右衛門の姉の夢枕に立ったので社を建てて祀った。また、ある大名が所望したので屋敷に持参したところ、そこでも同様に夢でお告げがあったので水神を建立した、などの「いわれ」を付与しつつ、「水難除・疱瘡除」としたためた絵紙が、12文で江戸で売られてたと言います。

和漢百魅缶│2023.09.03
Re Design. Koorintei Hyousen 2023