てんしょうのき 転生の木

てんしょうのき(転生の木)

しんでしまった人間を転生[てんしょう]させるためには、埋められた死骸のうえに「木」や「枝」といった植物を挿して、そこに「たましい」を一旦やどらせる必要があるんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『おばけ文庫 たんたん ころりん』の「転生の木」に書かれてる設定解説。久仁[くにん]という僧侶と奈良に生えてた銀杏の大木の上に巣食ってた鬼のはなしのなかに登場します。

はなしのなかでは、鬼にばらばらにされて埋められてしまった久仁を生き返らせるために、師僧が枝を挿すということを行なってるので、「転生」ではなく「甦生」のはなしになってます。

和漢百魅缶│2023.07.21
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