はくじゃのせい 白蛇精

はくじゃのせい(白蛇精)

山に棲んでる1000年以上を経た大きな白い蛇。

各地で旅芝居をしてた中村扇蔵[なかむらせんぞう]という女形役者の化けっぷりと腕くらべをしてみたいなぁ、ということから、扇蔵に対して「母が病気だ」という手紙を出しておびき寄せ、化けくらべを実行したことがあったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『おばけ文庫 いったい なんびき』の「白蛇の精」に書かれてるもの。白蛇は「なめくじ」扇蔵が「おかね」が弱点だと打ち明けあう――田能久と大蛇のはなしの構造をとってますが、最後の場面に扇蔵の母親が役割として登場することで扇蔵の「なまけごころ」をさとすはなしに仕上げられてます。

和漢百魅缶│2023.07.08
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