いかるき 怒る気

いかるき(怒る気)

日照りがある程度つづいて地が渇ききってしまうと、地が怒って発生させる声が「雷」で、それによって竜などが天に昇ることも出来て雨を呼ぶのだと説明されて来たといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
雷・いかづちについての説明のなかにみられるもので、吉川神道の『神代巻惟足抄』などにも見られます。

『神代巻惟足抄』曰
「雷は怒[いか]り出[いだす]也。天地旱魃して万物枯るときに何とて雨をふらせぬぞと天地万物共に怒る気が誠に動ずるより怒[いかっ]て声を発するなり」

和漢百魅缶│2023.06.02
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