杜氏[とし]という武将はどんな合戦にも負けることがなかったのですが、その理由はふだんからあらゆる生物、どんな小さい虫さえも、愛をもって接して殺すことがなかったからで、その生物たちの恩返しの念力があわさって、必ず勝つことが出来たのだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
近世の仏教などで虫や禽獣を大切しろ、無益な殺生はいけないというたとえばなしのなかで語られることのあったもの。杜氏は戦国の世のひととありますが、大陸の戦国時代なのかと想像されます。
和漢百魅缶│2023.05.20
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