すなのかずほどのむし 砂の数ほどの虫

すなのかずほどのむし(砂の数ほどの虫)

田んぼで人間がお米をつくるのに際して、掘り返されたり耕されたりしていのちを失う大量の虫たちのこと。

この虫たちのたましいが、お米ひとつぶには入り込んでるので、ごはんを食べるごとに人間は罪を重ねてるのぢゃ――と語られてたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
近世の仏教などで語られてたもので、お米や日々の食事について語る文脈のなかで出て来たりしたかんがえかた。所作罪であるなどとも説かれます。

田を耕作する過程で、蛙や蚯蚓・地虫たちがしんでしまうので、その供養をおこなうという行事は民間にもあって、その基盤にもなって来てるかんがえかたのようです。

和漢百魅缶│2023.05.19
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