ののあくろう 野の悪狼

ののあくろう(野の悪狼)

野や荒地に棲みついてる狼狐で、ひとびとの生活をおびやかしてわざわいをもたらす存在たち。

☆ 莱莉垣桜文 附註
近世前期につくられた寺社縁起などにみられるもので、太古のむかしや聖徳太子の時代に各地にこういうものがいて、悪さをしてましたが、埋立や開墾をしてゆくことで、ひとびとが住みやすくなっていった、と描写される際に登場して来ます。

対として表現される存在に「いけのどくりゅう」などがあります。

和漢百魅缶│2023.04.
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