むかし、蟻[あり]は仕事中の樵夫[きこり]のお弁当からごはんをこっそり運び出して、怒った樵夫に散々に踏みつぶされました。
蟻たちはそれをねじまげて天の神様に訴えて、人間に天罰をくだしてもらうよう請願したのですが、目撃者として蜘蛛[くも]が招かれ、原因がごはんを盗み出してたことだと露顕。
ばつとして蟻たちは風の神によってちりぢりばらばらに吹き飛ばされてしまったんだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「くも」と共に『福島高女民話集』に収められたはなしに確認出来るもので、蟻が散在点在してることの由来。
和漢百魅缶│2023.03.
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