つちちゅうのみず 槌中の水

つちちゅうのみず(槌中の水)

暦のうえの「おおつち」(大土・大槌)「こつち」(小土・小槌)の期間にお産があったとき、水をそのまま産湯[うぶゆ]などに用いるとよくないとされてました。

つちの期間に入る以前に「槌前の水」を溜めといて、それをまぜた水で産湯をつくらないと赤ちゃんにとってよくないと考えられてたようです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「おおつち」は庚午から丙子の7日間、「こつち」は戊寅〜甲申までの7日間で、だいたい年に6回ぐらいやって来ます。「つちにかかるこ」などのように、つちの期間中は金神が動いてる悪日で、生まれた子は短命になるなどと言われてました。

和漢百魅缶│2023.03.22
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