きのやまのりゅう 木野山の竜

きのやまのりゅう(木野山の竜)

備中上房郡の木野山に伝わるもの。大きな池に住んでて、近くの畑を夜な夜な荒らしてました。

むかし、池の近くでいつも遊んでた女の子が、のどがかわいたので池の水をのんだところ、たちどころに大きな竜にすがたが変じてしまったといいます。

畑が荒らされて困ってるという様子を知った強い武芸者によって斬られて退治され、すがたを消しましたが、そのときに流した血によって、木野山のあたりにある赤土が出来たと語られてます。

和漢百魅缶│2023.03.12
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