おじいさんの脛[すね]に出来たおおきな根太(ねぶと。腫物のこと)から出て来たという小さな男の子。
おじいさん・おばあさんに大事に育てられますが、背はそのままで大きくなりませんでした。しかし、あるとき「立派になってくる」と武者修行に出掛けて行きました。
その道中、根太太郎は川にいた河童をこらしめて、「ねがいごとがかなうはこ」をもらって帰り、おいしい小豆餅を山ほど食べたり、おじいさん・おばあさんに立派な家屋敷や衣服家具を出してあげたり、自分も立派な身長になったりして、しあわせに暮らしましたトサ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
陸前の黒川・志田郡などに伝わるむかしばなしに出て来るもの。
和漢百魅缶│2023.02.25
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