沖縄の宜野湾などに伝わる蛇よけのおまじないに用いられてた名前。
「宜野主[ジナシュ]宜野主、アイヌマタジ(綾斑)、ウシュクミアンマ(潮汲女)クワ(子)ヤクトゥ、ドゥキリ(退いたり)ドゥキリ」(ウシュクミアンマの子だぞ、どけどけ)と唱えておけば、決して蛇たちは咬んでこないと言われてました。
むかし潮汲みをしてた女のひとが、火災に遭って逃げられなくなってる匙飯蛇[はぶ]を助けてあげたので、その恩返しとしてウシュクミアンマ(潮汲女)の子孫たちは咬まないと誓ったんだと語られます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「ナカマイスドヌ」も子孫であることを告げるかたちでは近いもの。
和漢百魅缶│2022.09.28
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