夜になると、廊下をころんころんと音を立ててバットが転がるような音がしつづけることがあったというもの。
廊下に出て見てみると、本当にバットがひとりでに転がってるので、ふしぎに思って拾ってみたところ、バットだと見えたのは1本の骨だった、というハナシ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
昭和9年(1934)ごろに早稲田大学の野球部の合宿所にあったというハナシで、神門伯次の談によるとこの目撃者だった捕手2人(鵜飼と藤堂)はその後、練習中のけがや病気で野球を止めざるを得なくなってしまったのだソウナ。
和漢百魅缶│2022.09.01
Design. Koorintei Hyousen 2022