地獄に向かう途中の三途の川にいるというわるいもので、亡者が川を渡る邪魔をして来るとされます。これをさけるために死者に持たせる頭陀袋[ずだぶくろ]のなかには、これに食べさせて時間をかせぐための「針の入ったにぎりめし」を入れてあげるとされてました。
「針の入ったにぎりめし」は、ぬかの粉と味噌をまるめ、針を入れてつくるもので、頭陀袋に2つぐらい入れてあげるんだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
死者に持たせる頭陀袋の中身についての説明として語られるなかに出て来る存在で、「あのよのあくま」なども、近い同様な例。
和漢百魅缶│2022.08.20
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