どんな穀物でも1つぶだけ鍋に入れて、「いっぺぇんなれ、いっぺぇんなれ」とかきまぜると、たちまち鍋いっぱいにそれが増えるというふしぎなしゃもじ。
山の中にある穴のなかに住んでるふしぎなじいさん・ばあさんがこれを所持してました。
むかし、山でおむすびを食べてたおじいさんが、おむすびをその穴にたまたま落としてしまい、これをこっそり盗み取って帰り、裕福になったりするはなしなどが語られます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
加州の栢野などに伝わる昔話に出て来るもの。となりの欲張りじいさんが真似して穴に向かったところ、「このやくざじじい、おまえがしゃもじを盗んだんだな」と散々に殴られて頭が血だらけになって帰ってしんじゃった、などの展開が語られます。
和漢百魅缶│2022.08.12
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