泥鰌[どじょう]を、いつもいつも好んでぱくぱく食べつづけてたひとのもとに現われたという妖怪。
「この世のどじょうを喰い尽くしてやらぁ」と豪語してた泥鰌好きのふたりぐみのもとに出て来たはなしでは、泥鰌屋のあるじに化けており、ふたりが声をかけたところ泥鰌そのままの顔になって、「おれたちどじょうを本当に喰い尽くす気か」と呶鳴ったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『おばけ文庫 だんまり ゆうれい』の「ドジョウ屋」のはなしに書かれてる妖怪。この巻は落語から採られたものが主となってますが、野理夫が採集したはなしを「落語」風にアレンジして載せたはなしもあると書かれており、そちらにあたるものかと思われます。
和漢百魅缶│2022.07.27
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