蹴鞠[けまり]をたのしもうと誘い現われるという公家[くげ]すがたの妖怪たち。
正体は斬首の刑をうけた者たちの霊で、鞠と見えてるのは実は彼らの生首なのだといいます。佐渡に流罪にあった公家の身近に現われて、つれづれをなぐさめようとしたとされます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『日本妖怪集』などに書かれてるはなしに出て来るもの。「くびこり」(くびまり)はこのはなしをもっと敷衍して、生首を投げたり鞠のようにしたりする妖怪全般としたもの。
和漢百魅缶│2022.07.23
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