原っぱなどに夜になると急に燃えたつように火が起こったりすること。遠くからだと見えるけれど、近くに行くと見えなくなってしまうとも。
地面のなかにしみこんだ、ひとの血が燃える「燐火」の一種だと語られたりしてました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『漢語大和故事』巻3 曰
「曠野などの夜に入て焼ることあり 俗に地焼と云。人の血こぼれて土に入て歳を経[へて]不滅[きえず]。夜は火を顕すといふ 此火遠[とおく]みれば有。近[ちかく]いたればなし。これ燐火といへるもの歟[か]。」
和漢百魅缶│2022.06.10
Design. Koorintei Hyousen 2022