堀切の極楽寺にある疣取地蔵[いぼとりじぞう]は、山のようにまぶしつけられてる塩をもらって来て、それを疣につけるとなおしてくれる地蔵さんとして知られてます。
むかし長助[ちょうすけ]という近郊随一の美男がいたのですが、あるとき顔が疣だらけになって苦しんだ結果、ほとけさまが夢に現われて「地蔵を建立して塩をまぶし、それをつけるとよいぞ」とお告げを受け、そのとおりにしたらもとの顔に戻れたことからはじまった、といわれてます。
和漢百魅缶│2022.05.19
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