小石川の福聚院にある地蔵で「せきどめじぞう」(咳止地蔵)として、喘息[ぜんそく]などに困ってるひとが蕃椒[とうがらし]をお供えして願掛けをすると軽くなるといわれてます。
明治の中ごろ蕃椒が大好き過ぎる婆様がいて、持病の喘息が重くなったときに医者から「とうがらしはやめなさい」と告げられても食べつづけ、ついに亡くなったんだソウナ。その霊を悼むために建立されたので、喘息や咳止にご利益があるんだといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
蕃椒をお供えするかたちの「とうがらしじぞう」と称される地蔵は各地にあって、これもその一ッ。
和漢百魅缶│2022.05.14
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