武州入間郡の三芳村で語られてたというもの。むかし村の森のなかで追剥[おいはぎ]や強盗[ごうとう]が多発したことがあり、地蔵を地中に埋めて罪したといいます。
ふしぎなことに、その埋められた地蔵を掘り出してみようとして、いくらあちこちを掘っても地蔵は出て来ないといいます。そのうち必ず日が暮れ果ててしまい、翌日また来てみるとあちこち掘り返した穴はきれいさっぱりなくなってたトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「きのみやじぞうそん」のことだとも語られており、ほぼ同じはなし。
和漢百魅缶│2022.05.06
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