くびきりじぞう 首切地蔵

くびきりじぞう(首切地蔵)

讃州大内郡の星越峠に立ってた地蔵で、不動明王みたいに炎をまとった怪物に化けて、通る人々をおどかしたりしてました。

福栄村の松村貞久[まつむらさだひさ]という郷士がこの怪物を斬って退けた翌朝、峠道の地蔵の首が斬り落とされてたことから、地蔵が化けてたのだと語られたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「星越峠の化地蔵」などとも称されます。また、このはなしから峠道が「地蔵峠」と呼ばれることもあったようです。藤井峠の「くびきりじぞう」も似たはなし。

和漢百魅缶│2022.05.02
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