みつめにゅうどう 三ッ目入道

みつめにゅうどう(三ッ目入道)

おおきな大入道な図体の妖怪で、顔には目の玉が三ッあります。ばけものたちのおやだまな妖怪と設定されてます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山東京伝『悪七変目景清』の箱根の関所の場面に登場してるもの。箱根に出て来るのは「野暮と化物は箱根から先」という慣用句を踏まえたもの。牢破りの型が描かれてるのは主題が悪七兵衛景清であることから、景清の牢破りを模倣してます。

衣裳のもようは童子格子でもあり、絵本での見越入道とほぼ同義なようです。

本文では「化物の親玉」と書かれてるいっぽう「妖怪の事なれば」などとも書かれてて、「ばけもの」と「ようかい」は版本では画像妖怪たちに同様に用いられてます。

和漢百魅缶│2022.01.06
Re Design. Koorintei Hyousen 2022